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「ブルーラジカル P-01」は、中等度、重度の歯周病に対する非外科的治療法として、世界で初めて導入された先進的な歯周病治療機器です。 この機器は厚生労働省の認可を受けており、特に「歯周治療」「歯周炎」「歯周ポケットの殺菌」「スケーリング」といった機能が認められた唯一の認証された歯周病治療器です。また、治験により、その安全性も確認されており、人体に悪影響を与えないことが証明されています。 |
●ブルーラジカルP01治療法とはどのようなものですか?
ブルーラジカルP01治療法とは、非外科的歯周病治療器を使用して、超音波スケーラーによる歯石の除去並びにプラークの除去を行うと共に、スケーラーチップの先端から放出される3%の過酸化水素水と405nmの青色レーザーを同時に照射使用し、ラジカル殺菌技術により、歯周病(歯周炎、インプラント周囲炎)を引き起こすポケット内の歯周病細菌を99.99%殺菌します。それによる人体に対する影響はありません。従来から使われてきた超音波スケーラーは、消毒された水を使用して器械的に歯石やプラークを除去してきましたが、細菌への殺菌性はまったく無いものでした。
しかし、ブルーラジカル®は、従来の治療法と比較して、歯周ポケット内を殺菌し、ポケット内の細菌を優位に減少させることが可能になりました、その品質、有効性、安全性等については、審査を受け、厚生労働省の薬事承認を得た唯一の歯周病治療器です。2023年7月に薬事法における高度管理医療機器(クラスⅢ)として承認され、中等度歯周病や重度歯周病をターゲットとした非外科的治療法として、世界で初めて実用化されたものです。
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●当院のブルーラジカル治療に対する考え方
当院ではブルーラジカル治療法は、歯周病の進行を抑えるための有効な方法であると位置づけています。強力な殺菌力を利用したこの治療器は、従来の超音波治療器などと比較して、歯周病の進行を効果的に食い止めることが可能でありますし、予防効果もあります。しかし、この治療法は歯周病そのものを完全に治癒させるものではなく、その進行を抑制し、維持していく事を目的としています。そして、あくまでも各個人の方々が口腔内のケアーを自ら行い、コントロールしていただくことが必然必要であり、そのことが実施された上で治療効果が発揮されます。歯周病の状態や個人差により治療結果は異なり、一度失われた歯周組織や歯槽骨が必ず再生する治療法とは捉えていません。しかし、この治療法を行う事により従来の歯周病治療と比較して歯周病の進行の抑制と改善は間違いなくされているのも事実であり、症例によっては歯槽骨の一部の再生が認められるケースもあります。
歯周病にはステージⅠからⅣまでの段階があり、他院で抜歯が必要と診断された歯に関しては、進行度が非常に重度であることが多く、その歯が保存可能かどうかについては個別の判断が必要となります。一概に保存できるとは言えないため、慎重に診断いたします。
●歯周病について
歯周病とは、歯と歯肉の溝(ポケット)から細菌が侵入し、炎症を起こすことにより歯槽骨が吸収され、場合によっては歯がぐらついたり、抜け落ちてしまうことがある疾病です。
日本では、45歳以上の半数以上の人が歯周病に罹患しており、歯を失う大きな原因の1つであると考えられています。よって早期治療や予防が大変重要になってきます。
治療法の違い
●従来の治療法 超音波振動のみの器械的治療となるため、ポケット内の細菌の殺菌は出来ず、重度になると、ポケットが深く、歯石の取り残しが増え、治癒が難しくなります。 副作用を伴う抗菌薬の投与といった化学療法との併用療法が必要になります。 ![]() |
➡ | ●ブルーラジカルP01法 超音波振動+ラジカル殺菌 による超音波振動法で、3%過酸化水素水と405nmの青色レーザー照射によるラジカル殺菌技術により、歯周病を引き起こす歯周病菌を99.99%殺菌します。 従来法と異なり抗菌薬の投与率が非常に少なくなります。 ![]() |
●初めてブルーラジカル治療をご希望なさる患者様へ
ブルーラジカル治療を希望される場合は、電話予約ないし受付時にその旨をお伝えください。ブルーラジカル治療(保険適用外)は、高度な技術と緻密な治療計画が必要なため、初回のご来院時に即座に治療を開始することはできません。当院では、まず患者様のお悩みを伺い、お口の状態を診査させていただきます。その後、歯周病の状態を正確に診断するための精密検査を行います。検査結果に基づき、最適な治療計画や費用の詳細についてご説明いたします。
●治療の流れ
- 初診(保険診療)・通院中の方
- 初診の方 問診票への記入、2次元レントゲン検査(保険適用)、保険診療で受ける事が出来る治療や自由診療になる治療の説明。ブルーラジカルP01治療法の説明(理論と費用について)
- 通院中の方 ブルーラジカルP01治療法についての説明(理論と費用について)
- 精密検査(診断料 11,000円(税込))
- 口腔内全体の精密検査として、ポケット検査、レントゲン検査(歯科用CT)による撮影を行い診断しご説明いたします。
- 治療計画のご提案
- 最適な治療プランとその費用について詳細にご説明いたします。
- 治療開始(1歯 13,200円(税込))
- 口腔内の初期治療(衛生士による歯石除去、ブラッシング指導等)の終了後、ブルーラジカルP01による治療の開始します。複数歯に対しての同日治療は可能ですが、初めはまず1歯単位から行い、その他の必要な部位の歯の治療は、順次行う事が望ましいと思います。
- 治療後は、定期的(3~4か月毎)に検査診断(ポケット検査やレントゲン検査=保険適用)を実施し、治療の経過の状態を把握し、再治療の必要性について診断します。状態によっては、ブルーラジカルP01による再治療が必要になる場合が稀にあります。
ブルーラジカル治療をお断りするケース
- ペースメーカーを使われている方
- 光線過敏症の方
- 無力タラーゼ症(高原氏病)の方
- 麻酔ができない方
- 妊娠またはその疑いがある女性
ブルーラジカル治療の費用
1 診断料 | 11,000円 (初診時のみ 税込) |
2 治療費 | 13,200円 (1歯につき 税込) |